【大阪・帝塚山】文化サロン 愉縁 / Pen&Co.お披露目パーティーに15人
Pen&Co.共同創業者の多田です。大阪・帝塚山の文化サロン「愉縁(ゆえん)」で10月7日、サロンのオープンとPen&Co.のお披露目を兼ねたパーティーを開きました。15人が参加、「秋のトゥレトゥール(フランス語で”おそうざい”の意味)」をテーマにした料理とワイン、何より会話を楽しみました。来てくださったみなさま、心から感謝します。
トゥレトゥール(おそうざい)デザート10品+極上ローストビーフ
私は前夜からキッチンを借り、ローストビーフとチーズ以外の料理やデザートを仕込みました。メニューは下記の通りです。久しぶりのパーティーで、つくる喜びをかみしめました。
- 鶏レバーのムース
- パテ・ド・カンパーニュ
- キャロットラペ
- サーモンのテリーヌ
- エビとキノコのブルギニョンバター
- タルティフレット:フレンチアルプス・サヴォワ地方の料理
- 「肉のRevo」のローストビーフ(知多牛)1㎏=95枚!
- チーズプレート
- ガトーショコラ
- 栗のテリーヌ
- アーモンドサブレ:お土産
- 柚子のカトルカール(パウンドケーキ):お土産
今回は秋なので、タルティフレット(Tartiflette)をつくりました。私がパリに留学していたころ、フランス語を習っていたシルヴィという女性がレッスン後、ふるまってくれた思い出の味です。「ルブロション(Reblochon、サヴォワ地方の牛チーズ)を使うのよ」と念を押されたものです。
玉ねぎとベーコンを炒めて白ワインを入れ、生クリームとジャガイモを並べてルブロションをのせ、オーブンで焼くグラタンです。ルブロションではなく(シルヴィは眉をひそめるかも)、トム・ド・ブルビという羊のセミハード系チーズを使いました。ブルビは私が大好きということもありますが、シンプルな料理の味わいが増した気がします。
確かなつながりに導かれて
「普段着で」とお伝えしたものの大阪随一の高級住宅街とあって、スーツや着物姿でいらしてくださった方も。お花やハロウィンのかぼちゃでサロンが飾られ、本当にもったいないほどでした。
私と愉縁・理抄さんとの出会いは13年ほど前、理抄さんが書店で私の本を別の著者の本と間違って買ったのがきっかけです。「こんな奇想天外なストーリーになるとは」と彼女が振り返るように、私たちは難波で出会い、パリまで一緒に行き、母娘でアシスタントを務めてもらいました。
私たちをよく知る人たちが参加してくださったので、秘蔵エピソードが飛び出しました。原田が新卒で入社した電通で、派手なネクタイで登場したこと。朝日新聞に転職してから、高知でのプロ野球キャンプでの話…。
私の学生時代の友人からは、私が自転車でキャンパスを疾走していたこと、大講義室のジェンダーの授業で最前列で、手を挙げて質問していたこと。京都で活動していたころ、私のアトリエで知り合った2人が結婚(交際かな)するとの報告を受け「私じゃないん⁈」と叫んだこと(すっかり忘れていました)…。
日常では接点がない人とつながり、会話が広がり、大きな縄跳びを次々に15人で飛ぶようなめくるめく時間でした。出会いこそ宝、を実感しています。心から感謝します。愉縁でのイベントはもちろん、これからも東京・大阪を中心に出会いの場を仕掛けていけたらと思います。
写真は大阪・南森町で、素敵なレンタルスペース「Le Salon」を開く芳村久美さん撮影です(ありがとうございます!)
次回は東京で11月下旬、弊社スポーツメディアPen&Sports[ペンスポ]トークイベントを開催します。詳細は追ってお知らせします。
文化サロン愉縁(ゆえん):愉縁は大阪・帝塚山にある文化サロンの名称。名前の由来は江戸時代(1754年)、大阪・船場の両替商が設けた「加賀屋新田会所(かがやしんでんかいしょ)」。新田会所は大阪商人の経営拠点であり、文化サロンでもあった。加賀屋新田会所は大正時代、大阪朝日新聞主筆・西村天囚(「天声人語」の名付け親)が「愉園(ゆえん)」と命名、2001年には大阪市の史跡となり、一般公開されている。昭和初期から同所を所有、居住していた武田家がゆかりのある「愉園」にちなみ、縁をつむぐ場にしたいと2023年、自身の活動を「愉縁」と命名。