【コーヒー豆とサブレ便】文化サロン「愉縁」と始めました

Pen&Co.共同経営者の多田です。食キュレーション事業のひとつとして2025年2月と3月、「コーヒー豆とサブレ便」を全国にお届けしました。大阪・帝塚山の文化サロン「愉縁(ゆえん)」との共同企画です。自家焙煎コーヒーと私のレシピによるサブレをセットにして発送しました。
文化サロン「愉縁」とは



愉縁は大阪・帝塚山にある文化サロンの名称です。名前の由来は江戸時代(1754年)、大阪・船場の両替商が設けた「加賀屋新田会所(かがやしんでんかいしょ)」にあります。新田会所は大阪商人の経営拠点であり、文化サロンでもありました。加賀屋新田会所は大正時代、大阪朝日新聞主筆・西村天囚(「天声人語」の名付け親)が「愉園(ゆえん)」と命名、2001年には大阪市の史跡となり、一般公開されています。昭和初期から同所を所有、居住していた武田家がゆかりのある「愉園」にちなみ、縁をつむぐ場にしたいと2023年、自身の活動を「愉縁」と命名しました。
「愉縁」のスペシャリテが自家焙煎コーヒー豆です。当主が学生時代からコーヒー好きで、自家焙煎歴は40年になるといいます。こだわり抜いた深い味わいはサロンを訪れる客に大好評で、請われて販売することに。
惜しみなく最高級グレードの豆5種を産地から取り寄せ、それぞれ丁寧にローストしてブレンドしています。「口当たりのよい」「コクのある」「すっきりした」味わいです。
- コロンビアEX(高級グレード)
- ホンジュラスHG(最高級グレード)
- サントスNo.2(最高級グレード)
- マンデリンG-1 (最高級グレード)
- グアテマラS.H.B (最高級グレード)
サブレは「ペンとスプーン」レシピ




「黙らせサブレ」は私のとっておきで、レシピを発表したのはパリ留学から戻った直後、もう18年前です。2004年の秋、勤続10年休をとって学生時代以来、10年ぶりにパリを旅しました。当時は15区にあった料理学校ル・コルドン・ブルーの1日教室で習ったのが、たくさんのプティ・フールとサブレでした。とりわけフランス語で「ダイアモンド」という意味の「ディアマン」が旅の友(3歳児)には好評で、「おいちい」と言いながら夢中で食べてくれました。
2年後に帰国、京都の長屋に「おやつ新報」の看板を掲げ、食にまつわる活動をスタートさせました。最初に出した本に「黙らせサブレ」のレシピを初めて掲載、2冊目の「おやつ新報へ、ようこそ。」で詳しく紹介しました。
このレシピに沿って文化サロン「愉縁」が制作しています。「千香子さんのレシピで育った子どもも、もう成人しました」などと聞くと、いつのまに!と驚きますが、レシピは古くはならないのがいいですね。
桜ガレットも3冊目の著書「パリのおやつ旅のおやつ」で紹介して以来、15年近く作り続けています。「丁寧に焙煎されたコーヒーの豊かな香りと、桜ガレットのほのかな桜の風味が春を感じ、とても幸せなひとときを過ごすことができました」「めちゃくちゃおいしい!」との反響をいただくと、やはりお届けしてよかったと感じます。
おつかいものに

みなさまも、お中元やお歳暮、退職記念など「おつかいもの」にいかがでしょうか。ご予算やご希望に応じてオリジナルセットをつくり、お送りすることも可能です。手作りのぬくもりにあふれた味わいとラッピングはとても喜ばれます。ぜひご相談ください。