【入社式】企業がスポーツに託すFly high

原田亜紀夫

ペンで、心を動かす。スポーツ特化型メディア”Pen&Sports” [ペンスポ] 編集長の原田亜紀夫です。2024年4月の第1週が終わりました。東京ではようやく桜が満開。みなさまの中にはご自身やご家族の入学式や入社式があったり、転勤があったり、部署異動があったり、この4月から心機一転、リスタートした方も多いのではないでしょうか。創刊9カ月を迎えたペンスポは、2024年度も読者のみなさまが幸先いいスタートを切り、年度末まで走り抜けるよう、日々のスポーツ報道を通じて、応援していきます。コロナ禍が明け、企業が集まっての入社式を復活させたこともあり、今週の新聞各紙にはスポーツの要素を絡めて入社式をしたニュースが多く見受けられました。

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国立競技場で入社式

LIXILの入社式
LIXILのプレスリリースより

住宅設備機器大手、Jリーグ鹿島アントラーズのスポンサーでも知られるLIXILは入社式を国立競技場で開催。 同社のSDGsアンバサダーを務める元サッカー日本代表の内田篤人さんが430人の新入社員にエールを送りました。

大谷翔平のビデオメッセージ

日本航空(JAL)グループの羽田空港格納庫での入社式には、陸上男子110メートル障害(ハードル)日本記録保持者で、すでにパリ五輪の参加標準記録を突破している村竹ラシッド(順大卒)ら約2600人が新入社員として参加しました。サプライズの演出で同社がサポートするドジャースの大谷翔平からのビデオメッセージが流れ、「お互いこれからも新しい世界に向かって飛び続けてどんな時も前向きに明るく元気な未来を目指して頑張りましょう」とエールが送られました。

クライミングのパフォーマンス

住友商事の入社式での森秋彩選手のクライミングパフォーマンス
住友商事の入社式での森秋彩選手のクライミングパフォーマンス=住友商事のプレスリリースより

住友商事の入社式では同社がスポンサー契約を結ぶ、スポーツクライミングパリ五輪代表の森秋彩(もり・あい)が98人の新入社員の目の前で、クライミングのパフォーマンスを披露しました。新入社員への「高く困難な壁を乗り越えていけるように」とのメッセージが込められたといいます。

チームが全員同じ方向を向いて一人ひとりが責任を持って仕事に取り組むことは、ビジネスでもスポーツでも共通しています。スポーツは「チームワーク」「団結」の象徴だと改めて感じます。コロナ禍や東京五輪の汚職、談合問題で、日本企業の多くがスポーツを支援すること、それを発信することにやや及び腰になっている昨今、スポーツの「復権」を印象付ける入社式の報道に触れ、それも少しずつ変わり始めたのではと感じました。

20年前の「失敗」思い出す

話は脱線しますが、4月と言えば、いまから20年前の私自身のズッコケ低空飛行の失敗が蘇ります。朝日新聞スポーツ部に配属初日の2004年4月1日でした。私は2002年に電通を退職後、朝日新聞高知総局での1年半の記者生活を経て、その日、初めて東京本社に出勤したのですが、その時の「服装」で失敗したのです。

スポーツ部がどんな組織かもわからず、あいさつをしたら、すぐに現場に取材に行くのかなとも考え、お気に入りのTシャツにジャケットを羽織った「ビジネスカジュアル」で初出勤したのでした。周りのスポーツ記者は、みんなカジュアルな服装でした。

ところが、当時のスポーツ部長からいきなりこう言われたのです。「原田君、中途入社とはいえ、きょうは4月1日で本社初出勤なんだから、いまからスーツ、ネクタイに着替えて来なさい」。スポーツ部長は「きょう君をいろいろな人に紹介したいから、悪いね」とフォローしてくれましたが、冷や汗をかきながら自宅へ戻り、着替えてまたすぐ出勤したことを思い出しています。2024年の今なら…どうでしょうね。

Pen&Co.では就職活動へのアドバイスもしています。主ににスポーツ業界・マスコミへの就職を希望する学生や社会人、セカンドキャリアを模索するアスリートなどに「書く」「伝える」「説得する」スキルを還元します。就職活動、転職活動に必要なエントリーシートや志望動機を磨き上げるだけでなく、人事・採用担当者に「ぜひ直接会ってみたい」と思わせるエピソードを掘り起こし、個性を尖らせ、言語化する作業を伴走します。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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