【体育会系キャリア】ラクロス、2028年ロス五輪で復活。追い風も味方に

原田亜紀夫

2023年10月16日、インド・ムンバイで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)の第141回総会で、野球・ソフトボール、クリケット、フラッグフットボール、ラクロス、スカッシュが、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として正式決定されました。

追加競技は開催都市や開催国の希望とIOCの意向が入り混じるように反映され、採決は5競技一括で行なわれました。新聞記者時代、私自身もIOC総会やその前哨戦の理事会を取材しましたが、この「一括採決」というのが実はミソなのです。一つひとつの競技を審議するのではなくパッケージでIOC委員の承認を取り付けます。

振り返れば、2021年の東京五輪で採用された追加競技は「野球・ソフトボール」「空手」「スケートボード」「スポーツクライミング」「サーフィン」の5競技でした。北京五輪後に実施競技から外れた野球・ソフトボールが13年ぶりに復活し、日本発祥の空手が始めて五輪競技に。関係者は大喜びでした。

開催国・日本と開催都市・東京は、超党派の国会議員で編成されるスポーツ議連などの思惑も絡んで、野球・ソフトボールと空手はどうしても入れたい意向がありました。一方、IOCは五輪をサステイナブルな大会にするため若者に人気がある「スケートボード」「スポーツクライミング」「サーフィン」を推していました。東京が希望する「野球・ソフト」「空手」を追加してやるから、その代わり「スケートボード」「スポーツクライミング」「サーフィン」は飲んでくれ。そんなIOCとの水面下の駆け引きがあったのです。このパッケージでの採決を「Bento Box(弁当箱)」と呼ぶ関係者もいました。

スポーツに取り組んだ学生時代、表現にはコツがある

2028年ロサンゼルス五輪の追加競技で、特に私が驚いたのはラクロスです。1908年のロンドン大会以来120年ぶりの復活です。実はこの数日前、Pen&Co.の事業である「体育会系学生のキャリア支援」で、強豪大学でラクロスに励む学生と面談をしていました。自分が学生時代、ラクロスに全力で取り組んだことやラクロスそのものの魅力をどう表現するか、その学生は悩んでいましたが、タイミングよく五輪競技に追加されたことで注目度は上がるでしょう。”追い風”も上手に利用して自分のアピールにつなげ、表現するようアドバイスしました。

「ペンで1人を支える」が、私たちPen&Co.のミッションです。1人でも多くの学生が志望するキャリアに就けるように、元新聞記者の私たちはエントリーシート添削や志望動機のブラッシュアップにも力を注いでいます。就職活動で「うまく自分をアピールできていない」とお悩みの方、ぜひご相談ください。

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